「不滅のあなたへ」(著)大今良時*漫画感想
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/17
- メディア: Kindle版
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「不滅のあなたへ」【1巻~】
大今良時さんの作品です。
あらすじ
何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
(引用元:Amazon)
謎が多いお話であらすじをまとめられなかったので、Amazonの説明文をお借りしました(^^;
2017年8月現在、3巻まで出ています。
こちらは何とも不思議な話で、3巻まで読んでも謎が多いです。
主人公は途中から「フシ」と名付けられ呼ばれていますが何者なのかということもまだよく分かりません。
状況証拠を探って未解決事件を追っているような気分です。
謎が多いけれども、描かれている状況は分かりやすいので読み辛さは感じません。
ただの球体だったフシは1~2巻の間にいくつかのスキルや姿を手に入れてきました。
姿を手に入れるためには本来の持ち主が手離さなければならないため、「姿」の数だけの別れがありました。
3巻もその覚悟をして読んだのですが…読み終わってからようやく緊張が取れました。
あまり書くとネタバレになってしまいますね(^^;
ただ安心して読めたわけでもなく、印象的な台詞が多々ありました…
うっかり泣きそうになったりも。
何より、社会的強者と社会的弱者が同じことを感じたことは「すごいな」と、思いました。
お互いに子どもで、相手を思うぶつかり合いではなく自分の不遇ばかりを呪って不満をぶつけ合っていましたから。
私は絶対分かりあえないだろうと予想していました。
様々な境遇の人が登場します。
ファンタジーでありなら、現実に生きている自分達に重ね合わせてみることができると思います。
次巻の予告を見ると波乱が待っていそうです。
どこまで話を広げて、それをまとめてくれるのか、とても楽しみです。
前作の『聲の形』もそうでしたが、とてもメッセージ性のある作品だと思います。
[まとめ買い] 不滅のあなたへ(週刊少年マガジンコミックス)
下記は上述の、「聲の形」。
聲の形 1-7巻セット【特典:透明ブックカバー巻数分付き】 (少年マガジンKC) [ 大今良時 ]
「聲の形」 【全7巻】
耳の不自由な女の子が出てきます。
可愛らしい絵柄で読みやすいのですが、イジメ等も出てきてシビアな内容もあります。
主人公に対して怒りを感じたりモヤモヤされられることもありました。
とても考えさせられた作品です。
どちらも、学童期以降、特に大人の方におすすめしたいと思います。