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アトピー喘息アレルギー、子育て、趣味のブログ。byあんころ

続『学級崩壊』の種はすぐそこに

こんにちは。

あんころです。

  

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過去記事『学級崩壊』の種はすぐそこにの続きです。

ankolomochi.hatenablog.com

 

 

では早速書いていきます。

 

 

 

「投げたボールをキャッチ出来ない 」

 

これは、たまたま参加した子育て講座で講師が話した言葉の1つです。

乳幼児の親子間の信頼関係がいかに大事か、関係を築けなかった子どもが小学生になり苦労している、そんな内容でした。

 

・親が困っているなら、子どもも同じように困っている

 

・親から投げられたボールを上手くキャッチできなくてどうしていいのかわからない

 

私がはっとしたのは、上記の2点でした。

とても心に残る講座でした。

しかし少し時間が経ってしまう日々の忙しさの中で忘れてしまうのですね。

 

 

長男が困っているのかも…

ここまできてやっと、そこに思いが至りました。

 

 

 

参観後

 

私は、私が投げたボールをキャッチしてるのにその辺にポイ捨てされていると思っていました。

だけど、そもそもキャッチしていなかったのかもしれない。

どうしていいのか分からない長男に、あれこれ言ったり、やったり、私はただ追い詰めていたのかもしれない。

 

大多数の同級生が当たり前に出来ることが、本当に出来ないのかもしれない。

出来てもかなりの努力が必要なのかもしれない。 

 

 

参観中は帰宅後に何て言ってやろうかと頭が沸騰していた私。

しかし担任と話した後は憑き物が落ちたかのようにいろんなものが見えてきました。

先生はとても長男を観察されており、特徴をしっかり把握していました。

長男を何とかするのは私しかいないと思っていたから。

先生と話せて良かった。

 

 

家への帰り道、「あなたが発表してる姿を見たいな」とだけ長男に伝えました。

帰宅後も叱ることはありませんでした。 

 

 

それから

 

「計画帳を書いてこないと困るよね、書いてこようね」

から始めました。

忘れてきても叱らず「明日は書こうね」。

書いてきたら「書いてきたんだね!えらいね!」とたくさん誉める。

そうしたら長男も嬉しそうで、そこから学校の話を少ししてくれる。

少しでも何かしてくれたら「助かったよありがとう、嬉しいよ」。

言われてからでも素直にやってくれたら「今日の○○はすごいね!すぐできたね」。

 

私の中の当たり前を押し付けないように気を付けました。

学校では長男の手が止まると補助の先生が付いてくれ、「持ち上げて」くれました。

そのおかげで程度がどうであれ皆と同じように課題をこなすことができました。

そしてその様子を電話で先生が教えてくれました。

 

 

その後長期休暇に入ると、学校でやりきれなかったドリルが宿題に追加されていました。

なんと数十ページ。

面倒くさがり長男は既にやる気無し。

私は、「あなたはクラスメイトとの間にこれだけの差が付いている、みんなコツコツやっていたんだ、さぼっていたんだから仕方がない、先生があなたを見捨ててないからやっておいでと言ってくれてるんだ、皆と同じように新学期を始められるように待っててくれてるんだよ、先生はあなたを信じてくれてる、頑張れ!」という事を少しきつめに話しました。

何か思うところがあったのか、しばらく考えているような表情のあと、「やってみる」と言ったのです。

 

自分を追い込むことが出来ずすぐに放り投げて諦めたり逃げたりする長男が以前、やはり「やりたくない~」となったとき、「励ましてー」とお願いしてきたので、私は応援するようにしています。

 

 

  三学期の終わり、「先生にたくさんお世話になったから、1年間ありがとうございましたとお礼を言っておいで」と送り出しました。

周囲を気にする長男ですから言った私もあまり期待してはいませんでしたが、皆が帰ったあと先生に挨拶をすることができたようです。

 

先生はぎゅっと、抱き締めてくれたと嬉しそうに教えてくれました。 

 

 

 

 

大分落ち着いてきています。

下の子に対する嫉妬で意地悪になることもあります。

叱ることももちろんあります。

そんなとき、ぎゅっと抱きしめると、長男の心がふと解れるのを感じます。

折に触れて頭を撫でたり「大好きだよ!」と伝えています。

 

大変な時期は、ただ傷付けあったようにも見えますが、過ぎてみると初めて長男とこんなにしっかりと向かい合ったように思います。

今は私に心が向いているのを感じます。

これからギャングエイジと言われる年齢になっていきますから、今、親子関係が一旦落ち着くことができて本当に良かったです。  

 

 

 

今後の課題

 

全てにおいてやる気無しではなく、習い事など好きなことは頑張れる長男です。

苦手を伸ばすより好きを伸ばして自信がついた方がいいかなと思うようになりました。

 

大切にしてきたつもりですが、持ち前の性分なのか悲観的になる傾向が見られるのです。

過程ではなく結果を重視してしまうせいで、基本的に挑戦を避けるところがあり、「努力したことに対しての達成感」をあまり感じたことがないのではないかと思います。

これに私は危機感を感じており…

 

結果重視の大人社会に対応するために必要なのは努力する力。

それは子ども時代に身に着けておいたほうがいいと思っています。

子どもの今は、結果が如何であっても「頑張り」をとても評価してもらえるのです。

 

苦手に関してはプレッシャーをかけずに小さな成功を積み重ね、その土台にあなたのこんな努力や頑張りがあったのだと伝えていこうと思います。

知らない間に努力してたんだな、から始めて自分の中に頑張る力があることを実感してくれたらいいなと思います。

失敗が悪いものではないと知って欲しい。

 

 

そして本人に話している今年度の目標は『自分で気持ちを切り替えられるようになる』こと。

本当に粘るししつこいのでこちらも精神力ゲージがマイナスになる日々ですが、気分に委ねている現状では叱っても良い結果は得られないと分かっているから、キレずにNOならNOのまま方針は変えず励まし応援に徹することが私の課題。

できるかな…がんばろう。 

 

 

まとめ

 

学級崩壊の原因となるのは、攻撃的な子どもだけではないです。

ただ『黙って座って参加しない』というだけで、授業の流れをとめてしまう、皆の集中力を逸らしてしまう。

先生の注意が多数の普通の子に向かなくなる。

クラスのまとまりが徐々になくなっていく。

 

私は長男に感化される子がいなくて心底安心しました。

あの頃の長男なら、そういった子に居場所を見つけてしまっていたかもしれません。

そして今の長男ではなくなっていた可能性がありました。

 

喧嘩については主に休み時間に起こっていたようで、当然チャイムが鳴っても収まらず、先生はその子達を教室に入れずに授業をしていたようです。

崩壊しかかっていたのにも関わらずそこに至らなかったのは、補助の先生を入れて多数の普通の子たちもしっかり見ていた先生の判断と指導力ではないかと思っています。

 

よくある言葉だけど、やはり一人で抱え込んではいけないなと思いました。

 

長男に関して担任と情報共有し、足並みを揃えることができたのが良い方向への大きなきっかけとなりました。

正直なところ、相談する前は先生にどんな苦情を言われるか恐かったです。

私は自分への評価も気にしていました。

だけど、子どもをどうにかしたいのは先生も同じで、大事なのはそこだけで、私の小さな見栄などどうでもよかったのです。

先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

お母さんは学校でのあなたの様子を知ってるよ、先生は心配しているよ、今日は頑張れたんだね。

こんな話をすると、どうせ自分なんか!と投げ出していたことを、長男も再び気にし出すのです。

周りの人間が自分(長男)を知ろうとして動いていることや気にかけているということは、「叱る」「怒る」「注意する」ではなかなか伝えられないものです。

 

 

長男は気持ちが不安定になり、家でも学校でも行動が表れました。

まだまだしっかり見てやらないといけない小学生。

子どもは親が自分をどのくらい見ているか観察しています。

だから、嘘ついてもわかるぞー隠し事は無駄だぞーと良い内容で子どもの予想を超えた反応や行動をするととっても喜んで安心します。

思春期になる前の今、そういった信頼関係を築き気持ちを伝えていくことが大切だなと感じています。

 

 

ついつい「私だって人間だから(怒)」と爆発してしまいそうになりますが、相手は友人でも夫でもない。

真っ当な人間に育てなければならないまだまだ未熟な自分の子ども。

感情をぶつけ合ったとしても、それは適した感情でなければならず言葉を選ばなければならない。

 

そして自分にできないことももっともらしく教えなくてはならない。

「育児は育自」とは良く言ったものです。

 

 

私は元々朝が弱く、好きな時間に目が覚めて起きるということに幸せを感じる人間です。

子どもがお腹から出てきた瞬間から、私の修行の日々が始まりました。

いつか子どもが手を離れ修行を終えたら、他人に迷惑をかけない程度に怠惰な生活をおくるのが夢です(笑)

 

 

話が逸れてしまいましたが、もう少し。

 

 

学級崩壊の原因は様々だと思います。

ただ綻びは、すぐそこに、近くに必ずあると思います。

子どもに投げたボールが返ってこなかったら、子どもを良く見てみる。

キャッチできず、落ちたボールを拾うこともできず、「助けて」と心で泣いて叫んでいるかもしれない。

綻びを見つけ、そして抱え込まずに周囲に相談する。

これを忘れずにいようと思います。

 

 

 

 

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

同じように悩んだ方なら、一緒にがんばっていきましょうね。

 

 

では、さようなら。

 

 

 

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