読書感想*歴史時代系漫画【続巻中】
こんにちは。
あんころです。
こちらは漫画のレビュー&紹介です。
これまでは作品毎に記事を書こうとしていましたが、なかなかすすまないので。
記事毎にジャンル分けしてそこに作品を追加していくかたちにしてみようと思います。
こちはら歴史と時代系漫画の続巻中のものになります。
「系」とつけたのは架空の話だったりも含むので…
完結した作品は別記事(後日作成予定…)に移動します。
ちょっとジャンル分けが難しくて悩みますね。
ですので、もう私の主観で!
よろしければ、共感してもらったり、趣味がちがうな!!とバッサリしたり、いろいろ参考にして下さいませ。
薔薇王の葬列
- 作者: 菅野文
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: Kindle版
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著者:菅野文
時代背景については、イギリスの薔薇戦争の終盤にあたるかと思います。
赤薔薇のランカスターと、白薔薇のヨークが戦っています。
主人公は白薔薇側のリチャード(後のリチャード3世)。
原案の『リチャード三世』『ヘンリー六世』(シェイクスピア)では、リチャードは背の曲がった醜い男とされているそうなのですが、この作品では【両性具有】という作者オリジナルの設定です。
リチャードの実母はそんな彼を悪魔と罵ります。
しかし父王であるエドワードはリチャードを可愛がります。
そしてそれがエドワード亡きあと、リチャードに対する戦いへの呪縛となってしまいます。
またリチャード自身男性として生きてきましたが、ある出会いにより女性として愛されたいと願ってしまう。
そして、その願いも叶わず絶望の底へ…
周囲の人物もそれぞれ書き込まれており、全体的にダークな雰囲気のなか、切なさや愛しさがとても伝わってきます。
なんというか、リチャードそのものがダーク。
作者ならではの設定、解釈ではありますが、全体の流れや人物は史実にそっているかと思われます。
それ故にハッピーエンドになるわけがないと思うのですが、これまでも辛かったリチャードなので、これ以上のどんな絶望が待っているのだろうと、恐いです。
でも最後まで読もうと思っています。
どこかで、この作品のリチャードが報われるといいなと思いながら。
絵もとても綺麗です。
王国の子
- 作者: びっけ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/12/06
- メディア: Kindle版
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著者:びっけ
架空の国ゼントレンが舞台です。
ですが、登場人物や時代背景から考察する…までもなく中世のイギリスです。
エリザベス一世のお話しです。
1巻の表紙が女装の男性なので、『?!』とそこで手に取るのをやめてしまう方もおられるでしょうが、この表紙の人物はエリザベスの影武者として登場する、エリザベスと並ぶ主要人物です。
王位継承権のある者は影武者を用意するというルールがあり、エリザベスの影武者となったのはロバートという1巻の表紙を飾る少年です。
エリザベスの生い立ちだけでなく、登場する何人かの影武者たちの無情な運命というか、そのあたりにも読みごたえがあります。
こちらも大きい流れは史実にそっているかなと思います。
エリザベスの異母姉メアリー(メアリー一世)は、こちらの作品でもブラッディーメアリーです。
しかし単なる恐怖ではなく、育った環境やその最後など、憐れみの気持ち湧き上がってきます。
なかなか新刊がでなくて待ち遠しい…早く続きを読みたいです。