「喘息だろうね」初めて言われた日のこと②~小児喘息~
こんにちは。
親子で喘息患者のあんころです。
前回に引き続き小児科巡りのことを書いていきます!
過去記事⏩「喘息だろうね」初めて言われた日のこと~小児喘息~ - ゆっくり、のんびり、適当に。
【登場小児科】
・小児科A:近所の人気の小児科。
・小児科B:評判が良いアレルギー専門医の小児科。少し自宅から離れている。
・小児科C:近所の小児科。内科と小児科の両方をやっている。
・小児科D:呼吸器科のある評判の良い小児科。少し自宅から離れている。
・小児科F:アレルギー科のある小児科。比較的新しく評判は良いらしい。少し自宅から離れている。
前回は小児科A、小児科B、小児科Cの3ヵ所に通院しており、「長引く咳が気になりだした」というところまで書いております。
長引く咳
さて喘息患者の皆様、「長引く咳」と聞けばピン!とくる病名がありますね。
そう。
咳喘息です。
ちなみに咳喘息とは…
咳が続くが咳止めが効かない、喘鳴はしない、というもの。
気管支喘息の前段階と言われているそうです。
【咳喘息の特徴はこちら】
- 風邪のあとに咳だけがいつまでも残り、風邪薬や咳止めを飲んでも効かない
- 3週間以上慢性的な空咳が続いている
- ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音や呼吸困難はない
- 気管支喘息にも使用する気管支拡張薬の吸入で楽になる
- 咳は夜間から明け方にかけて出ることが多い
- 冷たい空気やタバコの煙などの刺激、会話中や運動中に咳き込みやすい
- 胸部レントゲン検査で異常がない
- アレルギーがある
(引用元:咳喘息~メカニズムと早期発見のポイントとは?~ | いしゃまち)
この「喘鳴はしない」というのがやっかいなところで、私の下の子は喘鳴がほとんどしないためにこの後に続く小児科巡りの旅(私の迷走)へ出ることになるのです。
子どもの症状
咳が気になるときの様子です。
発熱しいてる間はさほど咳が出ていないのに、解熱に向かうにつれて咳が出てくる。
最初は空咳。
それが少しずつひどくなり、痰絡みの咳になる。
そしてそれが2週間以上続きます。
不思議なことに、鼻水だけの発熱しない程度の風邪でも長引く咳に続いてしまうのです。
咳には敏感な私。
喘息の私は咳の様子で「今の咳は胸の辺りがきゅーっとしてるときの咳だな」とか、喉元に耳を寄せて「よーく聞くと呼吸の後に音が聞こえる…」などと気付きます。
これはちょっとおかしい。
ただの咳じゃないかも。
こうして「咳」を診てもらうための受診が始まりました。
アトピーと食物アレルギーで通院中の小児科Bへ
咳が気になりだしたころ、メインの小児科はBになっていました。
アトピーはステロイドを塗りだしてから落ち着いており、卵も加熱済なら食べられたために「軽度」と判断されたようで、血液検査後は「食べれるものは食べさせて」と言われただけで特に指導はありませんでした。
「3分診察」状態です。
Bのホームページには小児喘息についてもばっちり丁寧な記載があり、当然「咳」の相談をしたら「それは怪しいですね!( ・`д・´)」という流れになるはず!と考えていました。
アトピー→食物アレルギー→ときて、アレルギーマーチの王道ですからね。
アレルギーマーチとは…こちら。
アトピー素因のある人に、アレルギー性疾患が次から次へと発症してくるようすをアレレギー・マーチ(アレルギーの行進)というものです。典型的には、乳児期に牛乳、卵などの摂取により皮膚症状(湿疹やアトビー性皮膚炎)や消化器症状(下痢、腹痛、便秘など)がおこり、生後6カ月頃になると喘鳴、1~2歳になると呼吸困難も加わって気管支喘息発作をおこすようになります。
(引用元:アレルギーマーチとは)
しかし咳で受診するも口開けて「あ~ん」&聴診器を胸にあてて「風邪ですね」と言うだけ。
私「胸の音はしますか?」
先生「しません」
私「…」
3分どころか「1分診察」。
えっ(゜゜;)
ア、アレルギーマーチは…?
卵アレルギーとアトピーの子が「咳が止まらない」って言ってるよ?
転院当時は医師の背後からまるで後光が差しているかのように感じ「神!!」と信じ奉っていたのですが。(小児科Aによって心が折れていた)
1分3分診察を繰り返すうちに冷静を取り戻していった私は、医師を覆うものが光から影に変化しいくように感じたのです。
ちなみにこの時の処方は、メプチンドライシロップ、アスベリン散、ムコダインドライシロップという3種類が混ざった粉薬。
メプチンドライシロップとは気管支を広げる作用のある薬です。
私はこの処方箋を見て、診断されなくてもこれを飲んで咳が治まるならそれでいいと思いました。
とにかく気管支喘息になるのは阻止したい、というで気持ちでいっぱい。
このメプチンドライシロップ入りの混合薬は子どもに合っていたようで、咳は徐々に良くなっていきました。
ああ、これで安心ね( 〃▽〃)
不安が全く無いとは言わないが完璧な人間(医者)などいない!
メプチンが効くのならメプチンをもらえればいい。
小児科Bが、私の中で「かかりつけ医」になろうとしていました。
その後の小児科B
Bの小児科医はアレルギー専門医でもある。
なんて心強い存在なのだろう。
頼れるならば頼りたい。
もう全力で寄り掛かかってしまいたい。
しかしそうはいかなかった。
ある時「鼻水」がひどくていつもの小児科Bを受診。
「咳」はほとんど出なかったので、この時メプチンは不要でした。
そしてこの受診がきっかけで処方箋が変わってしまったのです。
咳で受診しても相変わらず喘鳴がないため、いつもの1分3分診察後は目の前のパソコンをカチャカチャと弄って前回と全く同じ内容の薬が処方される。
抗ヒスタミン剤と咳止めと去痰剤の混合薬。
それは「鼻水オンリー」のときの処方。
そして子どもの咳はとまらない。
私は気付いていたのです。
子どもの咳に「咳止め薬」が効かないということに。
メプチンドライシロップが欲しい
焦りを感じた私は再受診の際に「いかに咳が酷いのか」を訴えた。
大袈裟に説明したと思う。
夜はスヤスヤ寝てるのに「咳で起きる!」とか、そのくらいは話を盛った。
メプチンドライシロップが欲しかったから。
さすがに素人から「メプチンちょうだい」とは言えないわ…(・・;)
その後はメプチンをくれたりくれなかったり。
くれない時は、数日後に必ず再受診して「この間の薬飲ませてみたんだけど良くならないんだよねーどうしたらいいかしらー」という体で前述の盛り話を。
くれた時は、咳が治まったら残りは大事に取っておきました。
次はいつ手に入るか分からないから。
もやもやした気持ちを抱えたまま、私は「咳」で小児科Cも受診してみるのです。
続きます。