アトピーで汁まみれになるのはなぜだろう?*アトピー治療
こんにちは。
あんころです。
アトピー性皮膚炎では、しばしば皮膚が荒れて汁が出てくることがありますね。
この汁を「浸出液」と言います。
私はまだ部分的にしか経験がありませんが、私の場合は耳たぶの付け根が掻いてもいないのに勝手に切れてしまいました。
傷になっているので「浸出液」が出ます。
透明~やや黄色の液体です。
この浸出液とは何なのでしょうか?
今回は、汁が出ることを恐れてΣ(゚Д゚)浸出液について調べたことや思うことを書いてみます。
浸出液、その正体は…
傷を修復するための細胞の集まりなのだそうです。
浸出液には、組織の修復と再生に必要な成分が存在しますので、傷を早く治すには、創面がこの浸出液に覆われた状態に保たれることが必要になります。
(引用元:傷の処置について | 大阪小児科医会)
これは『湿潤療法』について書かれたものの抜粋ですが、浸出液の役割が明確に書かれています。
体が傷を治そうとして「浸出液」を出しているんですね。
であるならば当然…
「アトピーだから汁まみれ」ではなく、アトピーによって傷だらけなので汁まみれになっているということですね。
言ってること同じじゃん!て?
いえいえ、ここは大切なことかと思うのですが、
アトピーでなくても傷があれば「浸出液」は出てきます。
ということです。
アトピーだから特別じゃない。
私が思うこと。
「皮膚の生成が上手くいかない=浸出液が出続ける(止められない)」というのが私の個人的な考えです。
皮膚が傷付いたとき、何らかの理由で次の皮膚の生成がなされなければ「蓋」をすることができません。
そもそもアトピーは皮膚疾患の一つ。
掻いてしまって傷ができることもあるけど、掻かなくても、触れてないのに皮膚がただれてしまったりすることもあります。
特に塗り薬をやめた後、所謂「脱○○(ステロイドやプロトピック)」の時期に多くみられる状態かと思います。
症状の差はあっても「皮膚の機能不全」、これこそがアトピーなのではないのでしょうか。
肌は排出機関
ネット等で目にする情報の一つに「汁がとまらない=毒素(ステロイド?)を排出している」というものがありましたが、これには疑問を持っています。
肌から汗が出たり皮脂が出たりしますから「排出機関」ではあると思いますが、
そもそも浸出液は皮膚がないから出てくるので、「排出機関なので出てきて当然な物質」ならば皮膚を介して出てくるのが正常なのでは。。。
私は自分の浸出液の成分を調べたことはないので真偽は不明なのですが。
ステロイド(副腎脂質ホルモン)は体内でも生産されています。。。
皮膚が上手く生成されない原因
主には腸内環境が悪いとか、食事内容が良くないとか、アレルゲン対策が不完全だとか言われているようですが、実際はアトピーの人の数だけあるのではないでしょうか。
数ある民間療法がそれを証明いるように感じます。
生活環境なんて皆違いますしね。
海水浴びるのが効果的であった人がいれば、サプリの摂取が良かった人もいて、どれも間違いではなく、すべてのアトピー患者に対しての正解でもない。
私は子どもの頃に海水を浴びに海に連れていかれて、傷にしみてめちゃくちゃ痛くて、傷が赤くなってしまいました。
痛み→痒みへと移行して結局掻いてしまって。
毎日海水を浴びていれば何か変化を期待できたのかもしれませんが、私の場合は残念ながらアトピーに刺激を与えただけでした。(;・∀・)
健康な肌を作ることができない、見えない障害のようなものかもしれません。
私の場合は遺伝も考えられる環境です。
親が皮膚が弱く、アトピーの診断はないけれど時々ステロイドを処方されていてアレルギー体質です。
他の家族も皆、花粉症。
浸出液が出ているときに気を付けたいこと
浸出液が出ている間は皮膚がない、ということです。
いろんなものが体内に入れてしまうという状況です。
これは注意しなければ危険な状況ではないかと思います。
アトピーではこの世にサヨナラはしませんが、感染症が原因でということなら有り得ると思います。
浸出液が出ている間は特に清潔にしておいたほうがいいですね。
ベタベタするので埃も付きやすいく、熱くない温度のシャワーなどで適度に流しておくと安心です。
服に浸出液がしみるとそのまま乾いて皮膚とくっついてしまうこともありますよね。
無理に剥がすと傷口がまた開いてしまうのて、服を湿らせてゆっくりはがしましょう。
熱が出たり腫れて膿んできたり臭いがしてきたら病院へ行かないと、ちょっと怖いなぁと思います。
というか、浸出液が止まらなければ何らかの感染症にかかってしまう前に病院に行くのが一番の選択肢なのかなと思います。
最後に
自分の肌をよく観察してみることが大事なのかなと思います。
どんなときに悪化するのか。
ストレスならもしかしたら漢方がいいのかもしれないし、乾燥しすぎなら保湿をしたり、甘いものを食べたあとなら控えてみるとか。
喘息にもいえることですね。
「アトピー日誌」を作製してみると客観的に自分の生活を知ることができていいかもしれません。
ダニのアレルギーレベルがMAXなのに汚部屋の住人でいて何も問題ないアトピー患者もいたりいなかったり。
ねっ(  ̄▽ ̄)ハハハ
肌状態が悪化すると情緒不安定になりがちで何かのせいにしたくなるけど、
どうしてこんな体なの…と嘆いても仕方がないです。
私たちアトピー肌は正常に機能していない。
バリア機能が弱いのです。
だけど、肌は防御力が弱いのに私たちの体を懸命に守ってくれている。
そんな肌が安らげるようなほっとするような体作り(食事やら運動やら)、環境作り(保湿やらアレルゲン対策やら)をしていきたいものです。
では皆様、汗がやっかいな季節ではありますが、工夫して心穏やかにお過ごしくださいませ。
終。